サファイル家

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№02はリクトの腕を引っ張りながら周りにいる軍人を倒して行った。 「№02…ッ! 何処に向かってんの?」 リクトは走るスピードに追い付けずに話し掛けると… 「貴方の実家です。」 と冷静な声が返って来た。 その答えにリクトは硬直した…何故ならリクトは自分の姓を知らないからだ。 生まれたこの街でリクトは物心ついた頃から独り。 そこで噂が広がった。 『蛇炎を使って両親を殺した』 本当にそうなのかもしれないとリクトは悟っていたが… 「実家…?」 実家があるなら…… 父親も母親も居るかもしれない そんな期待がリクトの中で溢れて来た。      
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