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カラクリの街なのであまり驚かない。
先に№02が入り、後にからリクトが扉に入った。
リクトが入ると、扉は跡形もなく消えていた。
「地下に続いてるの?」
蝋燭(ろうそく)に火を灯す№02にリクトは尋ねる。
「あぁ…この階段を進めば直ぐだ。」
下に伸びている階段を指差しながら№02は言った。
「俺から離れないで下さい。毒蠍(さそり)が出ますので…」
蠍と言う言葉に挙動するリクト。
リクトはぺったりと№02にくっつきながら周りを警戒した。
じめじめとした冷たい石。
蠍の生息するイメージでは砂漠のような乾燥した地だと思っていたが…蠍など何処にでも居る。
「…蠍を放したのはお前の祖父だぞ…」
「はぁ…!?」
祖父が居る事を知らなかったリクトは蠍の事よりそちらに驚いた。
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