カラクリ

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針が12を指すとオルゴールの音が鳴る。 その音を聴き直ぐ様起きたのがリクト… 「じゃあ…ここまでだ…給食の仕度しやがれ!」 ちょっと乱暴な言い方のこの人は数学の教師andこのクラスの担任だ。 「腹ペコだよ~なぁ?蛇炎…」 リクトは自分の腕に巻き付いている炎の蛇。 蛇炎に話し掛けながら給食を取りに行った 「お前…いつも寝てて大丈夫なのかよ…」 呆れ半分に言う蛇炎 蛇炎の声はリクトにしか理解出来ない特殊な言葉だ。 「大丈夫大丈夫☆ 本当は学校に来たくないし…無理矢理登校してるだけ(笑)」 可愛い笑顔を見せるリクト 本来、蛇炎さえ居なかったらモテる筈だ。 周りの生徒はリクトや蛇炎を見てコソコソと陰口をたたいている。 「こいつ等さぁ…何で俺様を見ている…しかも怯えているぞ」 蛇炎は気になって仕方がない様子で自分を見ている生徒を睨む。 「気にしないでいいよ」 微笑するリクトを見て蛇炎は溜め息を吐く。 蛇炎を嫌うこの街はリクトにとって最悪に居心地の悪い場所だ。      
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