27人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
「ケドンパイヤ」
彼はこの見慣れた道の中
ケドンパイヤを見つけた
ケドンパイヤはとても小さく
とても冷たく
小刻みに震えていて
淋しく遠くを見つめていた
彼はケドンパイヤを拾い上げ
湖の中へ投げ飛ばした
これは夢への第一歩で
真っすぐ生きることを堅く志した
彼は今でも思ってる
「ケドンパイヤは俺そのものだ」と……
幼い僕はその話を聞いて
彼の人生は何かすごいなって思った
と同時に
ケドンパイヤって何なんだろうって思った
最初のコメントを投稿しよう!