ピードと光

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  ヴァ「『ピード』なんてどうだ?」 光「いきなり窓を割って僕の部屋に入らないでください。送りますよ?」 ヴァ「ど、どこに!?」 光「入るなら入ってください。あと、窓にアナタのマントを貼っといてください。風が寒いです」 ヴァ「風が窓から……ウインドウだけに、ウインドが」 光「寒いです」 ヴァ「最後まで言ってないじゃないか! でもゴメン!」 光「早く、話をしてください。来たからには話があるんでしょう?」 ヴァ「光君……君はやはり優しいんだな。さっきは君が赤鬼に見えたが今では赤毛のアンに見える」 光「何で赤を共通させてんですか。色を変えた鬼にしてくださいよ」 ヴァ「鬼を拒まないのは人間としてどうなんだ!?」 光「鬼を悪いと思う考えはありませんでした。……あいつが死ぬまで」 ヴァ「どんな過去が!?」 光「いいから早く話してくださいよ」 ヴァ「うう、心が三段階に折れそうだ」 光「三回ぐらい見てみたいですね」 ヴァ「九段階に折れてしまう!」 光「嘘ですよ。早く話さないと心をへし折りますよ」
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