その名はヴァンパイア

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  光「……袖を掴まないでください。袖引き小僧ですかアナタは」 ヴァ「九割の人が知らないような妖怪で例えるな。私は……ヴァンパイアだ!」 光「名前は?」 ヴァ「岡田 哲郎」 光「年齢は?」 ヴァ「38歳」 光「職業は?」 ヴァ「サ・ラリーマン」 光「ただのオッサンじゃないですか。最後『カッコイイ事言わないと』って思ったけど空回りしましたね」 ヴァ「待ってくれ、私はオッサンだ。だがヴァンパイアなんだよ!」 光「オッサンなのは認めるんですか」 ヴァ「体は大人、頭の中は熟女で一杯さ」 光「帰っていいですか」 ヴァ「帰んないで! お菓子かお金か夢をあげるから!」 光「最後のが軽くムカつきます」 ヴァ「……ちょっと、ほんとに帰んないで! お願い! 地球に来て誰とも話してないの! 青い服の人にやたらと職務質問受けたけど」 光「……証拠」 ヴァ「え?」 光「ヴァンパイアの、証拠を見せてください」
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