その名はヴァンパイア

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  ヴァ「信じてくれよ……泣くぞ? 5mlぐらい」 光「少ないですよ。涙目のルカですか」 ヴァ「そういえば君、名前はなんて言うんだ」 光「大川 光、です」 ヴァ「ヒカル。なんだ、君も普通の名前じゃないか」 光「一人和名ヴァンパイア、略して卑猥パイアに言われたくないですよ」 ヴァ「止めろ! 訴えられるようなあだ名は持ちたくない! ……ん? 今、ヴァンパイアって言ったね?」 光「だから何ですか」 ヴァ「認めてくれたか」 光「笑顔を見せないでください。この卑猥オッパイ」 ヴァ「あだ名がただの下ネタになった!? それは酷いぞ!」 光「まあいいです。僕は、やけにピッチリしたスーツにオールバックのオッサンと話す趣味はないので、帰らせてもらいます」 ヴァ「私はオッサンじゃない! ヴァンプイヤだ!」 光「最後の最後に自分の呼称を噛まないでくださいよ。では、ごきげんよう。岡田さん」 ヴァ「え? ホントに帰るの? ちょっと待って! 走んないで!」
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