…begin

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この状況に対して様々なことを考えたが、現時点ではどうすることも出来ないだろう…。 今は、こうやって考えることしか…。 …さらに時間が経った…。 気がついてから2時間か? それとも3時間か? 分からない…。 こんな状況で時間の経過を感じ続けることは不可能だろう…。 どれだけ経ったかは分からないが、時間が経つにつれて、えも言えぬ恐怖感が襲ってきた。 このままの状態がずっと続くかも知れないという恐怖が…。 そんな恐怖感と戦いながらも、この事態を何とかしようと考え続けた。 それしか出来ないのだから仕方がない。 まず、自分が誰なのかを必死に思い出そうとした。 オレは誰だ? 思い出せ… オレの名前… シュウ…… ヘイ…… ……シュウヘイ!! そうだ!! オレはシュウヘイと呼ばれていたはずだ!! 苗字は…? そう! ニシザキだ!  ニシザキ シュウヘイだ!! ピーーー 「ロック解除」 ??!! 頭の中で、何かの発信音と、女の声がした。 そして、3秒ほどで急に目に強い光を感じた! そればかりか、一瞬にして体の全てに感覚を取り戻した! なんだ?! しばらく状況が飲み込めなかったが、 どうやら、あの「ロック解除」という声とともに体の自由を取り戻したようだ。
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