一章 入学式及び強制恐怖体験

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    「どうしてここに?って感じの顔してるわね……亮太もここにいるなら理解できるでしょ?」     要するに、有里も魔力適性審査に引っかかったのか……何てこったい!     「それにしても意外だわ。亮太に魔法の才能があるなんて」     ああ、僕もビックリだよ――いろんな意味でな。     「でも嬉しいわ。また亮太をいじれるんだから……」     今、少し笑ったよな?やっぱりこいつ、僕を苛めて楽しんでやがる!     「おほん……」     僕はわざとらしく咳払いをした。理由はただ一つ。     「有里、そろそろ僕の脚を解放してくれないかな?」     有里がずっと踏み続けている僕の脚……痛くて仕方ないんだよぉ!     「あら、忘れてたわ。」
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