一章 入学式及び強制恐怖体験

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M   「久しぶりね、亮太。元気にしてた?」     僕が変な声をあげた理由、それは今目の前にいる幼なじみの有里が俺の脚を思いっきり踏みつけているからである。     印南有里は僕の幼なじみである。 有里はどんな奴かというと、簡単に言うと鬼畜だ。     無表情で――しかし楽しみながら僕を苛めるのだ。 彼女はそれを“いじる”と言っているが、明らかにいじるの領域を越えて苛めるだった。     僕は、昔からそんな有里が大の苦手だ。しかし、何故か小さい頃からずっと同じ学校・クラスのため、僕は有里から離れることができなかった。     高校に入って、やっと有里から逃げられると思ったのに……! 僕の人生、散々だ。
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