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何かが胸元に入ったと分かった頃には、シャムの手に鈍く輝く銀の懐中時計があった。
僕のお気に入りの銀時計だ。
「返せ泥棒──あたっ!」
言葉は頭を叩かれて止められた。
「人聞きの悪い事言わないでくれる?これは、ラヴィの為なのよ。そのくだらなくて……以下略。を変えるためには仕方が無いことなのよ。そう!私はラヴィのためにあえて悪に手を染めたのよ!」
「……。じゃ、いいじゃん。泥棒って言っても」
「シャラップ!」
バン!
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