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「ねぇ。とりくん、怒ってる?」
「ごめんね。とりくん。」
鳥海の部屋で嘉方と晴嘉が謝る。
二人共、来るのが遅くなったのを鳥海が怒ってると思っているからだ。
「いや。怒ってないよ。
大丈夫。」
鳥海はにっこりと笑顔で答える。
「えっ?そうなの!?
じゃあ何でゆうちゃん…」
「あれは、ただ、からかって遊んでただけ。」
嘉方の質問にすらっと答える鳥海。
「え~。そうなの?
大丈夫かな。ゆうちゃん。」
「そういえば、チャイムの音しなくなったよ…。
帰っちゃったのかな。」
「後で僕達もゆうちゃんに怒られるのかな…。」
慌てる二人に鳥海は答える。
「たかが十分ちょっと外にいただけで、遊斗は風邪ひいたりしないだろうし、大丈夫。
二人は怒られないよ。遊斗に怒られるのは俺だけだよ。
それに…」
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