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「か~のじょ。俺と一緒に遊ばない?」
「……。」
年が明け、約一週間。
お正月ムードも消えかけ、冬休み中の学生達がちらほらいる程度の真っ昼間の街の中で、見かけた女の子をナンパする男。
だが「彼女」は、それを無視して歩いていく。
「ねえ。そこの綺麗なお姉さん。
俺と遊ぼうよ。」
「……。」
ナンパ男は諦めずにまた声をかける。
が、「彼女」はまたそれを無視して歩いていく。
「おいっ!」
2回も無視されてムカついてきたけど、諦められないナンパ男がちょっとキレ気味に声をかける。
すると、前を歩いていた「彼女」が振り向いてナンパ男を見つめる。
…いや、睨むって言った方が正しい。
けど、声をかける前にもチラッと見たが、よく見ると「彼女」が本当に美少女だったため、無視されてムカついていたのも、今睨まれてるのも気にせずにナンパ男は「彼女」に声をかけようとする。
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