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右腕に走る激痛に目が覚める
痛みに表情を歪める間もなく、すぐさま痛いほどに白く眩しい蛍光灯が彼を襲い、今度はキツく目蓋を閉じた
ようやく明るさに慣れた頃
未だ痛む腕に視線を下ろせば、手の甲に包帯が巻かれ、手首からは管が細長く延び、タイマーの付いた機械を通り、その先には黄褐色の液体が入ったパックが二つ並んで吊り下がっていた
痛みに耐えかね、未だ馴れない身体を動かし、包帯を外し、右手から、針を抜きさった
落ちつくために呼吸は自然と深く、長くなる
傍らでは幼い頃に死んでしまった祖父が入院していた頃に見たことがある、心電図が静かな病室に一定の心音を響かせていた
だいぶこの状態だったのだろうか四肢には倦怠感を感じる
ことしばらくして、巡回に来た硝子越しに居る看護師の対応で自分が置かれた事の重大さが分かった
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