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「あっ!思い出した!」
両手をポン、と叩くアルに、エリザはなにを?と聞いてみた
「僕、一回この町に来た事あるです!」
「マジでっ!?」
アルは頭を縦になんどかぶんぶん振りまわす
「なんとなく見覚えあるなぁ~って思ってたんですけど………」
なるほどねぇ、とエリザは呟く
「それで、問題行動をおこしたってわけだ?」
気まずそうにうつ向くアル
「え、えとえっと、前この町に来た時、僕は御飯を食べようとしてたんですよ」
「ふんふん、で?」
ええと、ええととアルは呟く
「そ、そしたら、何故か変な人に絡まれて、あ、その時は殺らなかったです、でも………」
「でも?」
うろたえているアル君を見ているとなんだか面白いなとエリザは思いながら話しの先を促す
「ええ、と、えと、なんかその変な人が仲間をいっぱい呼んで来て、一人勢いで殺ったらなんだか楽しくなって来て、それで、えと、やめられなくなって、それで、それで」
「皆殺し編のはじまりはじまり、みたいな?」
アルは、シュン、とうなだれながらはい、と呟く
「絡んで来た人達全員殺りました」
エリザは軽く溜め息をつく
町中がパニックになるのも時間の問題かな?
「てかさ、レイブンとは一緒だったんでしょ?なんであのスケベ鳥なんも言ってないわけ??………まさかぁ………」
「た………多分忘れてたんじゃないかと……………」
エリザは成程と呟いた。
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