二節

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「あぁ~…困ったなぁ」     腕を組みながら唸るエリザ、隣で申し訳なさそうな顔をしているアル     「まぁ、過ぎた事を悔やんでもなんとやらだって、現状をどうにかしないとぉ………」     そこまで呟いたあたりで、急に足音が聞こえた     今度は誰だ?とか思いながら振り返ると、そこには鎧を着けて武装した男が三人程いた     男達の鎧や槍の飾りに着いた紋様を見て、エリザは驚きの声をあげた     「うそぉ!?……ま、まさか、南国正規兵!!?」     エリザは、キョトンとしているアルを掴み逃げ出す     「え、エリザさん?」     「いいから走んなさい!」     引っ張られながら、アルは武装した兵士達が追って来る気配を感じた     「正規、兵?」     エリザは頷く。 間違い無い     「戦えば、勝てるけど………それだと一国敵に回しちゃう可能性がある、非常に厄介な方々だよ」     多分、アル君が来たその後に配置されたんだろうとエリザは考える     当たらざるとも遠からずなはずだ     「あぁ~もうっ!現状がどんどん悪化してくじゃん!」     走りながら、エリザは悪態をついた。
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