250人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ~…困ったなぁ」
腕を組みながら唸るエリザ、隣で申し訳なさそうな顔をしているアル
「まぁ、過ぎた事を悔やんでもなんとやらだって、現状をどうにかしないとぉ………」
そこまで呟いたあたりで、急に足音が聞こえた
今度は誰だ?とか思いながら振り返ると、そこには鎧を着けて武装した男が三人程いた
男達の鎧や槍の飾りに着いた紋様を見て、エリザは驚きの声をあげた
「うそぉ!?……ま、まさか、南国正規兵!!?」
エリザは、キョトンとしているアルを掴み逃げ出す
「え、エリザさん?」
「いいから走んなさい!」
引っ張られながら、アルは武装した兵士達が追って来る気配を感じた
「正規、兵?」
エリザは頷く。 間違い無い
「戦えば、勝てるけど………それだと一国敵に回しちゃう可能性がある、非常に厄介な方々だよ」
多分、アル君が来たその後に配置されたんだろうとエリザは考える
当たらざるとも遠からずなはずだ
「あぁ~もうっ!現状がどんどん悪化してくじゃん!」
走りながら、エリザは悪態をついた。
最初のコメントを投稿しよう!