二節

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人差し指をあげたまま、誰もいなくなった広場でエリザは固まっていた     あれだけ人がいて、誰もエリザと来ようとは思えなかったらしい     アルが原因か、それともたんにエリザがあれだからかは定かでは無いが…………     「なんでだぁぁぁぁああっ!!!」     吠えるエリザを見ながら、八つ当たりしてこないだろうかとアルはビクビクしながら見つめている     「え、えと、僕のせいかな?僕が殺人鬼だから………」     あたふたしているアルを見ながら、なんとなくエリザは冷静になる     「ふむぅ~……まぁ、仕方ないかな、クソう」     エリザは呟いて、チラリと座りこんでいるグエンを見つめる     「んだよ?」     決まり悪そうなグエンを見ながら、エリザはにまぁ~と笑う     「残ってるって事は、仲間になってくれるって事だよね?」     グエンはエリザを見ながらあぁ?と呟く     「そんなわけが…………」     「どりゃぁぁぁぁあ!!!!!!」     否定しようとしたグエンを、エリザは掛け声と共に殴り飛ばした     まったく予想外だったグエンは、エリザのパンチをモロにくらって気絶した     いきなりの事に驚いているアルをしり目に、エリザはグエンを担ぐ     そして、こう言った     「新たな仲間の誕生だぞアル君!よしゃ、先を急ぐぞ!!!」     そう叫んで、グエンを担ぎエリザは突如走り出す     拉致る様に走るエリザ     「あ、ちょ、エリザさん!」     走って行くエリザを追いながら、アルはぼんやりと考えた     そういえば、僕なんも食べてないやと…………………。
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