チップ2

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トランプチップ・・それは売られた人が集まり、行うゲームだった。 負ければ死。 勝てば自分を買い戻せ・・・そして・・莫大な金を手に入れる事ができる・・。 女は目を覚ました。 辺りを見渡し自分の知らない場所だと気づき。 「私。売られたんだ。」 そう呟いた。 不思議と焦りはしなかった。 生きていても今すぐ死んでもどちらでも良かったから。 トランプチップの話は嘘だったのか。 女はそう考え、今から何をさせられるかを考えはじめる。 男に体を売る仕事? そんな仕事にはもう慣れている。 女は怒りも、恐怖も、何も感じなかった。 全ては騙された私が悪いと。
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