チップ3

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女は無言のまま男について行く。 男も無言のまま前を歩いていた。 長い廊下。 その周りには沢山の扉が並んでいた。 [恐らく・・私がいた部屋みたいな場所だろう。] 女はそう感じ取った。 男の足が廊下の終わりを告げる一つの扉の前で止まった。 そして振り返り、女に鍵を投げた。 女はそれをうまく取り首を傾げた。 「あんたの部屋の鍵だ・・・・もっとけ」 男はそう言うと直ぐに扉を開いた。 そして男は顎を使い、[入れ。]と合図した。 女は男の目を一度みて、クスッと笑い、黙って扉の奥へと歩き出した。 男の目はさらに冷たい目になっていた。 「何がおかしい?」 女は何も言わず扉の奥に入っていった。
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