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安岡はしばらく椅子に座りながら周りをみていた。
笑いながら話をしている者。
[知り合いなのだろうか?]
そんな考えがふとよぎりその二人と同じグループになるのは避けたい。
と思わされた。
協力者を作り、同じグループになれば有利に展開を進めていけるだろう。
まずトランプを使ったゲームとは何なんだろうか?
考えても考えても、答えの出ない疑問は意味がない。
安岡はそう考えポケットを探り出した。
「あった・・」
驚きながらそう呟くと安岡はタバコを取り出した。
安岡は立ち上がり命令口調の男の場所へと行き、「タバコを吸いたいんだけど?」と言うと男は灰皿とマッチを取り出した。
[吸っていいんだ]
そう思いながらも安岡はテーブルへと戻った。
タバコに火をつけニコチンを吸い込む。
[やっぱり落ち着く]
そう思ったが・・直ぐに安岡は眉間にシワをよせた。
「あの?私も一緒に吸わせて貰ってもいいかな?」
同じテーブルの椅子に座ってた女。
安岡は「いいよ」と一言言うと灰皿を少しよせマッチを渡した。
「ありがとう。私・川瀬由紀って名前・・あなたは?」
安岡は胸についてるプレートを指でトントンと叩き名前をみせた。
「安岡さんか・・よろしくね」
「こちらこそ」
二人の間には煙草の煙が充満していた。
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