人魚と王子

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東の魔法使いは言いました。 「これ…インクじゃないわ。人間の血だわ。骨も本物…」 それを聞いて、人魚姫は青ざめました。 「直ぐに引き取って頂戴!」 そして数ヶ月がたちました。 はじめは5通程度だった赤い血の手紙は、全ての手紙になりました。 もちろん全てに人骨が入っていました。 それら全ては、双子の魔法使いに引き取ってもらいましたが、人魚姫には、いくらか疑問が沸いてきました。 「この血や人骨、どこから手に入れるのかしら?」 来る日も来る日も、人魚姫は考えました。 そして、ある決断をします。 もう一度王子にあって話をしようと…
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