人魚姫の生活

1/2
前へ
/24ページ
次へ

人魚姫の生活

深い深い海の底。 貝で葺かれている屋根と、白い真珠の飾りが壁に施された、豪華な城がありました。 海を支配する、偉大な人魚の王様の城です。 王様には、6人の美しいお姫様がいました。 6人とも気立てがよく、優しい娘達でした。 そのなかでも、取り分け美しいと言われていたのは、末の娘でした。 彼女は、毎日姉の人魚達と歌を歌い、踊り、楽しく暮らしていました。 時には、彼女達のお祖母さんに、海の上の人間の話を聞いていました。 お祖母さんは、海のなかで、一番物知りで、人間についてもよくしっていました。 なので、娘達に、多くの事を教えてくれました。 「人間には、二つのつっかえ棒が生えているんだ。それを人々はアシと言うんだよ。」 「人間は食事をするときに、ナイフとフォークとスプーンという、金属の棒を使うんだよ。」 娘たちは興味深深で、お祖母さんの話を聞きました。 お祖母さんも、楽しそうに彼女達に、色々教えました。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

194人が本棚に入れています
本棚に追加