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人魚姫の生活
深い深い海の底。
貝で葺かれている屋根と、白い真珠の飾りが壁に施された、豪華な城がありました。
海を支配する、偉大な人魚の王様の城です。
王様には、6人の美しいお姫様がいました。
6人とも気立てがよく、優しい娘達でした。
そのなかでも、取り分け美しいと言われていたのは、末の娘でした。
彼女は、毎日姉の人魚達と歌を歌い、踊り、楽しく暮らしていました。
時には、彼女達のお祖母さんに、海の上の人間の話を聞いていました。
お祖母さんは、海のなかで、一番物知りで、人間についてもよくしっていました。
なので、娘達に、多くの事を教えてくれました。
「人間には、二つのつっかえ棒が生えているんだ。それを人々はアシと言うんだよ。」
「人間は食事をするときに、ナイフとフォークとスプーンという、金属の棒を使うんだよ。」
娘たちは興味深深で、お祖母さんの話を聞きました。
お祖母さんも、楽しそうに彼女達に、色々教えました。
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