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人魚の肉
まずはじめに、人間の世界を見に行くのを許されたのは、一番上のお姉さんでした。
お姉さんは、スナハマという、真っ白な砂の広場を見つけたと、喜んでいました。
スナハマという場所には、人魚達の髪飾りになる貝がたくさんあるとも、お姉さんは、話してくれました。
人魚姫達は、瞳を輝かせて、一番上のお姉さんの話を聞きました。
しかし、お祖母さんだけは、こういいました。
「あなたは、気を付けなくてはなりません。なぜなら人間は、とても恐ろしい生き物だからです。」
一番上のお姉さんは、その言いつけをまもりながら、度々人間世界に行っては、スナハマで貝の髪飾りを見付けては持ち帰り、妹達に与えました。
次の年になると、二番目のお姉さんも、人間世界に行くことを許されました。
二番目のお姉さんは、一番上のお姉さんと一緒に、スナハマへ行きました。
二番目のお姉さんは、スナハマで、ハナを見付けました。
その可憐な姿にすっかり魅入られた二番目のお姉さんは、度々スナハマへ行き、それらを観察すると、ハナについてを、姉妹達に語りました。
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