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「はあぁ~」
朝から深いため息をつく
(1組かぁ…頭いいんだろな)
靴箱でスリッパに履き替え
教室に向かいながら
ずっとそのことを考えてると
教室の前で誰かが
ぶつかってきた
「うぉっとぉ!!」
「あたたた…ごめんっ」
ぶつかってきたのは
同じクラスの美紀
「美紀かぁ危ねえな」
「ジュンちゃん!」
美紀は俺だと知ると
顔を輝かせた
俺は若干ひく 笑
美紀は確かに可愛いし
男子に人気もある
でも俺は…苦手だ。
1年のときから同じクラスで
入学式の日に俺が
携帯拾ってあげてから
何故か俺になついてくる
「ジュンちゃんジュンちゃん!」
「なに…」
俺はあからさまに
嫌そうな顔をしながら
俺の腕にからめてくる
美紀の腕をほどいた
「いまね!美紀ね!
1組の連中に頭悪そうって
言われたのーっ」
美紀は俺の腕に
抱きつきながら
だいぶ腹をたてていた
「ははっ本当のことじゃん」
俺はいたずらっぽく
笑いながら美紀の
腕を再度ほどいた
(ほらな、1組って
やっぱそういう連中の
集まりなんだよ)
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