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その頃ガルマ・ザビは兄、ギレン・ザビに総帥室に呼び出されていた…
ガルマ『兄上、私にしか出来ない任務とはなんでしょうか?』
ギレン『父上に…公王に、この度の戦争の意義を教えてやってくれるか?未来のジオンを担う者の代表として。』
ガルマ『父上に?』
ギレン『そうだ…父上には今ひとつ勢いが無いのだ。それでは戦いには勝てん…お前の力が必要なのだ。父上もお前の言葉なら耳を傾けよう…。』
ガルマ『兄上、それは私のジオン軍人としての仕事なのでしょうか?』
ギレン『無論だ。他の誰にもこれは出来ん。お前のカリスマ性は誰よりも私は理解している。今回の作戦が成功した後、地球にある連邦残存部隊の掃討作戦の総司令官の座を与える。これこそがお前の本当の任務だ。その為の準備段階として理解しておけ。だからこそ頼むぞ、ガルマ。』
ガルマ『なるほど。兄上はやはり私の事を理解して下さってらっしゃる。兄上達にも負けないくらいの戦果を御期待下さい‼…では早速父上の下へ。失礼します‼』
ガルマは勇み足で父、デギン公王の部屋へと向かって行った…
ギレン『ふんっ…どこまで説得できるかな……』
セシリア・アイリーン『閣下はガルマ様を御信用されてはいないのですか?』
ギレンとガルマの傍で話を聞いていたギレン・ザビの秘書、セシリアが口を開いた。
ギレン『信用はしている。しかし…ガルマでは押しが足らん。最終的には私が最後の詰めをやる。』
セシリア『…申し訳ございません…』
ギレン『…。』
ギレンは目を閉じ、上を向いたまま動かなかった…
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