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そう言う訳で月3000円の小遣いを親からもらっている。     高校生が月3000円は決して多いと言う金額ではないけれども、親が一生懸命働いて稼いだお金だ。     貰えるだけでも感謝している、家の家計上。     小遣い日と言ったけれども別にお金自体にそれほど執着心はない。     こんな僕にも1つ位は趣味がある。貯金、と言いたいところだが残念ながらそうじゃない、油絵だ。     親にもらった小遣いを少しずつ貯めて、少しずつ画材を揃える、これが僕の退屈なキャンバスに彩りを加えてくれる。     余り物事に深く関わらない、というか無関心な僕だが、筆を走らせている時ははつらつとしていると、昔母親が言っていた。  
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