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あれから
何日もの時が流れた
僕は毎日莉子が現れるのを待って美術室に居た
その間、彼女が
この空間に姿を見せることはなかった。
それでも何故か来ないと諦める気持ちにはならなかった
どこかで
また彼女に会えると
確信していた。
講義が終わって
美術室へ向かい
いつものように扉を開く
いつもとなにも変わらない埃っぽい教室
いつもとなにも変わらない机の配置
いつもとなにも変わらないはずだった…
その場所に莉子はいた
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