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「ちょ…えっ」
なんて情けない声だ
自分が恥ずかしい
さっきの動揺を無かったことにするべく
軽く咳ばらいをして
服の襟を正してみる
「なんでキスしたの」
こんにちは、でも
久しぶり、でもなく
ただ、口が勝手に
気持ちを代弁していた
そんな僕を見て莉子は
余裕な笑みを口元に浮かべて
『したかったから』
と言った。
初めての会話に
高鳴る鼓動を抑えられずにいた
そして莉子は
『続き、したい?』
と言った
窓の外は
あの日と変わらず青い空が続いていた
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