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俺はそのままソイツのコトをやっちまった。
一緒に来ていたヤツらは自分達の頭があっという間にやられちまって呆然としていた。
おい、お前ら…
もういいだろ?…
もう勝負はついたろ?…
とっとと帰りなよ…
それともよ…
まだヤルか?…
和彦にそう言われたヤツらは慌てて自分達の頭のヤツを抱えるとそのまま逃げるようにして帰って行った。
デビュー戦は俺達の勝ちだな?…
さすがに貴は強いな?…
政志と隆三が言った。
和彦を見ると俺のコトを見ながら笑っている。
1年前…
俺達がまだ誰が2年を仕切るかでやり合っていたのがまるで嘘のような笑顔だった。
さてと…
俺達のデビュー戦にも勝ったコトだしよ?…
どっか遊びに行こうぜ?…
俺はタバコに火を点けるとみんなに言った。
おう!…
俺達は歩き出した。
俺は歩きながら和彦、政志、隆三の顔を見た。
そして1年前のコトを思い出していた。
もうあれから1年か…
あっという間だな…
俺は思った。
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