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青木さん?…
俺は青木さんに気付くと頭を下げた。
俺はこの学校のワルの先輩の中じゃこの人が1番好きだ。
他所との喧嘩のトキはいつも青木さんが先頭になって突っ込んで行く。
いつも気合いが入っていてとんでもなくガッツがある。
スゲェ強くて…
スゲェカッコイイ…
俺の憧れの先輩だ。
青木さんに言われた。
貴…
お前はまた鈴木とモメたって?…
どうすんだ?…
まだよ?和彦と勝負がついてないんだろ?…
このままじゃよ、和彦と勝負する前に3年に潰されちまうぞ?…
俺は黙り込んじまった。
青木さんの言う通りだからだ…
いくらなんでも3年全部を敵にしてはマズイ…
学校中全部が敵だらけになっちまうからだ…
俺が黙っていると青木さんが笑いながら言った。
貴、お前はホントにいつもしょうがねぇヤツだな?…
元気モンなのはいいケドよ…
ちっとは考えろよ?…
3年は俺が押さえておくからよ、まずは和彦とケリを付けてこい…
鈴木とのコトはそのアトだ…
青木さんはそう言うと俺の腹に軽く殴るマネをした。
青木さん…
ありがとうございます…
俺は言った。
青木さんはそんな俺を見て笑いながら帰って行った。
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