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小さくて
やたらとふわふわしてて
…変な女
先ほど、雅也のかかと落としで一発KOとなった不良A(仮)が、ゆっくりと起き上がって。
「ちくしょ、
覚えてろよ、佐倉ァ!」
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昼休み、屋上。
普段の休み時間も立ち入り禁止のこの場所は、
昼休み、放課後限定で、特別に解放されるのだ。
ゆえに、その時間帯は人が多い。
しかし、その人々の視線は、ある一点に集中していた。
「雅也くん、いつも購買のパンなのですか?」
「あ?
まぁな。
…冬間は、弁当なんだな」
「はい!
お母さんはお仕事で忙しいので、お父さんとお兄ちゃんの分も、僭越(せんえつ)ながら私が作らせていただいています」
「…へぇ、兄貴いるんだ?」
「はいっ、一つ上の学年なのです」
はたから見れば、なんとも珍しい組み合わせ。
むしろ、男のほうは、学校に来ていること自体めずらしくもある。
「雅也くんは、兄弟とかいらっしゃるんですか?」
「うるさい双子の妹。
…あとは、…弟…かな」
「じゃあ、雅也くんはお兄ちゃんなのですね」
「ま、そういうことになるな。
でも、妹はうるさくて適わん」
「ふふ、私は女の子の兄弟ってうらやましいですけど…」
「全然よくねーよ。
うっせぇし、殴るし蹴るしすぐ泣くし。
…お前みたいなのが妹なら、よかったかもな」
「、え?」
「!
べっ、別に変な意味じゃねぇからな?!
カンチガイすんなよっ!」
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