10.初めての。

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「まぁ、イヤミはそこらへんにしておいて」 しかも自覚有りときたもんだ。 「つまり、夕映のお見舞いをメインにしなければ良いってことだろう? …なら、ユカリと一緒に『僕の部屋に遊びにきた』ってことにすればいい」 さも名案だ、と言わんばかりに…満面の笑みで告げる万里に、雅也は妙に納得してしまった。 …そうか。 それなら、夕映に絶交もされないし、様子も見れるし…。 万里先輩にしては、めずらしく俺に優しい名案だ。 「…で、どうするんだい? 雅也。 行く?行かない?」 そんなの、 …答えはもう決まっている。 「…行きます。 今日の、放課後。 夕映のところに…」 Next... →
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