6259人が本棚に入れています
本棚に追加
/270ページ
「まぁ、イヤミはそこらへんにしておいて」
しかも自覚有りときたもんだ。
「つまり、夕映のお見舞いをメインにしなければ良いってことだろう?
…なら、ユカリと一緒に『僕の部屋に遊びにきた』ってことにすればいい」
さも名案だ、と言わんばかりに…満面の笑みで告げる万里に、雅也は妙に納得してしまった。
…そうか。
それなら、夕映に絶交もされないし、様子も見れるし…。
万里先輩にしては、めずらしく俺に優しい名案だ。
「…で、どうするんだい?
雅也。
行く?行かない?」
そんなの、
…答えはもう決まっている。
「…行きます。
今日の、放課後。
夕映のところに…」
Next...
→
最初のコメントを投稿しよう!