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ここから、飛び下りたら。
「…まぁ、ンなことも言ってられないか…」
…俺は、もう二度と
「…男なら、度胸決めるか」
深呼吸をして、
柵に手をかけて。
身を乗り出すと、
…足を、
「……っ!!」
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「…早く来いよ、…佐倉 雅也」
「…雅也くんは、来ませんよ…。
…だって、私…、きゃあっ!」
言葉をさえぎるように、頬に平手がとぶ。
当たり前に受けとめる体勢はできていなかったため、夕映は無様にも体育館倉庫の壁にたたきつけられる形となる。
「…黙れよ、夕映ちゃん。
アンタは自覚してないだけなんだよ」
お前は武器になる。
佐倉 雅也をおびきだす…、な…
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