01.冬間夕映。

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------------ 「…そーいや、お前ってドコのクラスなんだ?」 「えと、隣のクラスですよ」 階段をのぼり、二階にさしかかったところで、雅也が問いかける。 なぜ、自分の『お目付け役』に夕映がえらばれたのか…それをさぐるためだった。 「でも、一年生のときは同じクラスだったんですよ? 雅也くん、ほとんどクラスにいませんでしたから、気づいてなかったと思いますけど…」 「あ゛ー…ていうか、ぶっちゃけ、クラスの連中は誰一人としておぼえてねェな」 「一人も…ですか?」 「…あぁ。 今のも、前のも」 …一年生のときは、たまにクラスに行くと、 怖がって遠巻きに俺をみる男子たち。 保護者ぶって、俺をうわべだけ理解しようとする女子たち。 …心底、ウザくて 「…でも、私は…」 「…あ?」 「い、いえ…っ! なんでもありませんっ!」 「…?」 真っ赤になって、あわてふためく夕映を不思議そうに見つめながらも、それとなく問いかけてみた。 「…そういや、さ」 「はい?」 「なんで、『お目付け役』…冬間なんだ? 同じクラスだからかと思えば、違うみてェだし…」 「、あ…えと… 雅也くんは、いつでもテスト順位一番をキープしてますよね? 私は、次点なんです。 だから…」 「次点って…二番か?」 「はい…っ、一応は」 少し、なるほど、と…みょうな納得をしてしまった。 ガミ男の考えそうなことだ 「…じゃあ、大変だな。 こんなヤツの『お目付け役』なんて」
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