序章 闇夜の訪問者

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  キィイ… セナはゆっくりと窓をしめた。 パタン。 セナは広々とした、自分の部屋を見回した。            . . 「………久しぶりだな。来客が来るのは。」 「………………………………」 「隠れなくてもよいぞ?─‥この階は、私専用の部屋だから、誰も来ない。」 ザッ… 物置のすぐ近くで、ほんの僅かだが、物音がした。 セナはクスッと笑うと、ゆっくりと物置の上においてあった、行灯に火を灯した。 少しだけ、部屋が明るくなる。 「隠れてないで出てこればよいのだぞ?」 セナは少し間をおいて言った。    「ユヤ。」  
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