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「やっぱり…バレてたか…」
変声期真っ盛りな、高くもなく低くもない声が、セナの部屋で小さく木霊する。
セナはゆっくりと、声がした方に顔を向けた。
━‥すると物置の奥から、人影がのそりと出てきた。
するり‥‥‥
その人影は、そのままセナの方に前進してきた。
ぺた‥‥ぺた‥‥‥
裸足なのだろう、小さな足音が次第にセナの耳に入り込んでくる。
しかしその足音は、音の持ち主が足を止めたため、やんだ。
窓の外から差し込んでくる、月明かりで、その人影の姿は露になった―‥
セナはニコリと笑い、「やぁ…久しぶりだな」と言った。
人影は……………
一人の……若い少年だった。
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