252人が本棚に入れています
本棚に追加
「浩二が今度の土曜日に穴埋めで絶対デートしろって言ってんのよ~!」
知佳が深いため息をつく。
「別に、いつもデートしてんじゃん。」
由紀はスタバで買ったコーヒーを飲みながらファッション誌を開くと、知佳は由紀の雑誌を無理やり閉じた。
「それが、浩二のやつ本当に私がやましい事してないか確認するから、由紀も連れて来てって言ってんの!」
「え~??めんどくさ…
っていうか、知佳はやましい事ばっかりじゃん!
素直に答えていいワケ?」
「も~!イジワルばかり言わないでよ~!
とにかく、今のところ浩二とは別れたくないの!!
由紀ちゃんの力が必要なんだから~!」
知佳はいつものお願いポーズで由紀に迫る…。
由紀は諦めたようにため息をついた。
「イタリアンのランチが食べたいなぁ~…」
イジワルく知佳を横目で見ると
「あたしも、由紀ちゃんが大好きなパスタのランチに行きたいなぁ~☆って思ってたトコなの~!
あたしのオゴリで!」
由紀と知佳は固い握手を交わし、交渉が成立した。
最初のコメントを投稿しよう!