平凡な日々

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「浩二が今度の土曜日に穴埋めで絶対デートしろって言ってんのよ~!」 知佳が深いため息をつく。 「別に、いつもデートしてんじゃん。」 由紀はスタバで買ったコーヒーを飲みながらファッション誌を開くと、知佳は由紀の雑誌を無理やり閉じた。 「それが、浩二のやつ本当に私がやましい事してないか確認するから、由紀も連れて来てって言ってんの!」 「え~??めんどくさ… っていうか、知佳はやましい事ばっかりじゃん! 素直に答えていいワケ?」 「も~!イジワルばかり言わないでよ~! とにかく、今のところ浩二とは別れたくないの!! 由紀ちゃんの力が必要なんだから~!」 知佳はいつものお願いポーズで由紀に迫る…。 由紀は諦めたようにため息をついた。 「イタリアンのランチが食べたいなぁ~…」 イジワルく知佳を横目で見ると 「あたしも、由紀ちゃんが大好きなパスタのランチに行きたいなぁ~☆って思ってたトコなの~! あたしのオゴリで!」 由紀と知佳は固い握手を交わし、交渉が成立した。
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