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まずは3人でランチをした。
食事中、最初は知佳が浮気してないかって事をしつこく聞いてきた浩二だが、可愛くふてくされる知佳を見ているうちにノロケ話に変わっていた。
浩二はよっぽど知佳の事が好きらしく、知佳も浮気することもあるが浩二の事が本当に好きらしい。
「由紀ちゃんは彼氏いないの?」
「私?居ないよ~。
もう3年くらい居ないなぁ。」
「もったいないでしょ??
由紀は超可愛いのに!」
知佳の言葉に、浩二は激しく頷いた瞬間、知佳の顔色が変わった。
「何?浩二は私より由紀の方が可愛いと思ってるんだ~!」
「え?!何言ってんだよ、知佳が一番だよ!」
慌てる浩二。
「嘘っ!前からフットサルの試合に呼ぶって言ってて、全然呼んでくれないし…
私、浩二がフットサルしてる姿が一番好きなのに…」
知佳が目を潤ませる。
由紀は急な話の展開について行けず混乱してた。
浩二は完全に胸がキュンキュンした顔だ。
「あ!今日サークルの奴ら練習してるから、今から一緒行こうぜ!」
「本当??」
知佳のおねだりポーズに浩二はKO寸前だった。
「メンバーに連絡してくるから、ちょっと待ってて!」
浩二が携帯を持って店を飛び出すと、知佳はニヤッと笑って由紀の方を向いた。
「由紀、ごめんね~!
本当にヤキモチ焼いたわけじゃないんだけど…。
そういうフリしてあげたら、恋も一気に燃え上がるでしょ?」
「知佳…。」
由紀は知佳の計算高さに感心してしまった。
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