カテキョ

噂のアイツ

それはさておき、現在俺は電車に揺られている。

今、俺の目の前にはありえない状況が起こってる。

…これ、痴漢だよな？

なぜこんなに堂々と？痴漢じゃないのか？

でも女の人、泣きそうな顔してるよな？………よし！

俺は勢い良く男の手を掴み上げた。中年のサラリーマン風のおっさんだった。

「コイツ痴漢ですー！！」

「な！？ききき君は何を馬鹿な事を言ってるんだ！？」

車内は騒然。

「やっぱり痴漢かよおっさん！」

「最低！」

「良くあんな堂々と出来たな。恥じを知れ。」

やっぱりみんな気づいてたのか。