9人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
輝『姉上…。歌を詠んでみました。』
渡された紙の上に弟の自らを追い詰める気持ちが溢れている。
輝『姉上は、もぉ帰ってこないものだと思っていました。』
照『………』
輝『僕が前に言った言葉をちゃんと分かってもらえたのだと思っていました……。』
輝は自分の立場を知っていて、僕に「今さら一人の命など、惜しくないでしょう?」と言って僕を逃がそうとしてくれた。
照『……今でも一人の命は……惜しい。』
輝『姉上……いずれ僕は死にます。……ほかっておいても……だから!』
照『…守りたい者が増えてしまったから…』
輝『……姉上……』
最初のコメントを投稿しよう!