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ハァハァハァ…くっ
永いこと走り続けてた。
そんな気がする。
足もガクガクで
動きたくても動けないほどだ。
何から逃げてたのかさぇ思い出せない…。
軽い現実逃避。
ザザッ
『ここまでだ……もぉ逃げるな。お前は一生私の下で人を殺し続ける道具のままでいい。』
気付いてたんだ。
この男から逃げてた訳じゃない…人を殺すことから逃げたかったんだって。
『さぁ……くるんだ。』
ドンっ!!!
爆音と共に周りに煙が立ち込めた。
『大丈夫か?こっちにこい。』
引かれる手に抗うことも出来ずについていった。
こんなに暖かなものに触れたのは久しぶりだった………。
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