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前に感じた違和感ゎ恐らくコレだったんだと思う。
彼ゎ瑞希が何をしようと、裏切ろうと、それ以上に彼女のことが好きなのだ。
だから迷わない。
でもそれゎ
…危ない感情だと思った。
私に理解できないからじゃなく
ただ単純に違うと感じたのだ。
だから、こんな馬鹿げたゲームの終着が見えていたにもかかわらずに容認した。
「本当に愛しているなら、なんで止めようと思わなかったの…？」
そう。
それが私にとっての普通だ。浮気すると知っててやる人なんているわけがないのだから。
「そうでしょうか…？私ゎ彼女が好き。だから彼女が何をしていようと私が愛しているならそれでいいのでゎないでしょうか」
けれど、彼ゎ違う。彼ゎ自分以外の愛なんか見えないのだ。
愛の一方通行。
けっして返らない愛でも自分が愛しているからそれでいい。
私にゎ悲しいことのようにしか思えない。
「夫を…取り返します」
泣きはらした目で彼を睨みつけ宣言する。
私だって夫が好きだ。
今なら退屈だったあの日でも戻りたいと思える。
それに彼のようになるのゎ嫌だった。
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