日常生活の鬱

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夫が帰ってくるときゎ車の音でわかる。 まぁ、それじゃなくても気配でなんとなくわかるけど   「ただいま~」   「お帰りなさい。あなた」   いつもの鬱な日常。けれど、夫が嫌いなわけじゃない 愛しているし、感謝もしてる。 今住んでいる一軒家だって夫が一生懸命働いた結晶みたいなものだし 私が生活できてるのも彼のおかげ。 わかってる…のになぁ…   「ぉーい?聞いてるか?」   「えっ!?」   「いや、ぼーっとしてるから…」   ハッと我に返ると夫が私の目の前で手をひらひら振って心配そうな顔をしていた。どうやら、知らずの間にぼーっとしていたらしい。   「だ、大丈夫…なんでもないから…」   「んー?そっかぁ?」  「えぇ、それよりご飯ができてますから」   ん?あぁ…と半ば無理やりな感じで夫を二階の自室に押しやり 気づかれないように溜め息をつく   「はぁ…」   彼の前でぼーっとしてしまうなんて…きっと……瑞希からあんなこと言われたからだろうな…
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