【記憶の中】

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―ドキッ― 心臓が波打つ音がする 緊張したような…だけど、何か違う様に… 本宮さん似の人は悠真に一歩…また一歩近付いて来る ―…いで 徐々に早くなる心臓と本宮さんの足の音がリズムよく鳴る 『アリス…キミは私だけの…』 本宮さん似の人が多い被さる様に悠真に迫ってきた 悠真は怖くなり目を閉じた 暫くたっても何も起きなかった。悠真はゆっくりと目を開けるとそこはまた別の場面だった。 ―…次は何? 『ヤダよ…かあっしゃん!!』 ―…なっ何? そこにいたのは幼い女の子と少年がいた どうやら葬式らしい…だけど… ―…誰の? 悠真の母さんはまだ生きてる。 ぢゃあ誰の? ―ドクンッ― また波を打つ心臓…まるで何かをバレるのを怖がるみたいに心臓の音は早くなる ―…ほら、まただ。心臓の音が大きくなった 確信に触れたくないかの様に思う。何かを忘れてる様な… 「…っ真!!」 ―…お‥兄ちゃん? 誰かが呼んでる…だけど、何故か悠真にはお兄ちゃんだと思えた 「…いっ…真!!」 ―待って…すぐ行くから… その瞬間何かに引っ張られるかの様に地面に叩きつけられた ―…な、に? 悠真の目の前には本宮さん似の人が覆い被さってきた 『…アリス…』 首にギュッと力が入る。 ―…苦しい 力は徐々に強くなる ―…っめ、て… 意識が徐々に薄れて行き、悠真は途中で気絶してしまった <<完>>
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