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36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 04:09:17.96 ID:3qmHaia70
男「竜は外の世界をどれくらい知ってる?」
竜「たいして知りはしない。餌場くらいだ」
男「僕も知らない」
竜「…」
男「どんな世界なんだろうね」竜「外の世界を知りたいのか?」
男「ああ、知りたい」
竜「…そうか」
竜「…いいぞ。もう此処から離れていい」
男「? いきなり何だよ。僕は離れるつもりなんて…」
竜「いいんだ。私に気を使わなくていい。
外の世界が恋しいのなら、もう…」
男「恋しくなんてないさ」
竜「知りたいと言っただろう」
男「知りたいだけだよ。男が女性を喜ばせるのに、
外の世界の人は何をしてあげるんだろうって思っただけだ」
竜「…」
男「僕は何もしらない。
だから、竜に何かしてあげたくても、思いつかない。
それが悲しかったんだ。少しね」
男「寂しかったかい、僕がいなくなると思ったら」
竜「…う、うるさい。ずいぶんと生意気になったことだ」
男「別に虐めてるわけじゃないよ。恥ずかしいことじゃない。
僕だって竜がいなくなるのは、寂しい」
竜「…私だって寂しいに決まっている」
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