402人が本棚に入れています
本棚に追加
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 04:17:54.11 ID:3qmHaia70
男「竜、頼みがあるんだ」
竜「どうした?」
男「餌場についたら、僕は町に行ってみたい」
竜「…」
男「嫌かな? 竜が嫌だったら、行かないよ」
竜「…いや、構わない」
男「うん。ありがとう。
じゃあ、町までは少し遠いから七日経ったら、同じ場所で」
竜「ああ、わかった」
男「ちゃんと帰ってくるよ。信じてて」
竜「…一人なんて、随分と久しぶりだ」
竜「人間の一生などと、随分と短いと思っていたが…」
竜「たった七日すら、辛いとは…弱くなってしまったな。私は…」
竜「帰ってくるだろうか…」
竜「信じてもいいのだろうか…」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 04:22:54.47 ID:3qmHaia70
竜「…いない。どこにいる」
竜「どこにいる…」
竜「どこに…いるんだ…」
竜「約束の日は今日なんだぞ…」
竜「…確かに七日経ったんだ」
竜「何度も数え直した…間違えているわけがないんだ…」
竜「やはり、もう帰ってこないのか…」
竜「…人間は人間と住むのが普通だ。なにを今更」
竜「何を今更、私は…」
竜「日が…暮れたか…」
竜「…ありがとう。私はお前を恨まないよ」
竜「お前といた日々は、私の…宝物だった…」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 04:24:09.18 ID:Wqku8JU80
もう泣きそうです
最初のコメントを投稿しよう!