マイナージャンル「ドラゴン」

16/23
前へ
/23ページ
次へ
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 04:30:45.59 ID:3qmHaia70 竜「…私は何をしているのだろうな」 竜「昨夜、吹っ切ったと思っていたのに…」 竜「こうやって、姿を探している…」 竜「馬鹿な竜だ。我ながら」 男「いや、馬鹿は僕さ。 大事な妻に、寂しい思いをさせてしまった」 竜「…!」 竜「…何をしていたんだ! 探したんだぞ!」 男「参った。 人間が女性を喜ばせる為のプレゼントはたくさんあったけど。 貰うには、お金っていうものが必要らしかったんだ」 竜「お金…」 男「ああ、働かないとそれは貰えないらしい。 宿屋っていう泊まるところがあるんだけどね、 そこの手伝いを一日したら、到着が遅れてしまったんだ」 竜「…言い訳などもういい! 私がどれだけ寂しかったと!」 男「ごめん。僕も急いだんだけど…」 竜「五月蝿い! もうお前なんて帰ってこなくていい! どこへでも行ってしまえ!」 男「行かないよ」 竜「…」 男「泣いている妻を置いてどこかへ行くなんてできない」 竜「…」 男「寂しがらせてごめん。これからはずっと傍にいる」 竜「…ばか、ものめ、が…」
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

402人が本棚に入れています
本棚に追加