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46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 04:30:45.59 ID:3qmHaia70
竜「…私は何をしているのだろうな」
竜「昨夜、吹っ切ったと思っていたのに…」
竜「こうやって、姿を探している…」
竜「馬鹿な竜だ。我ながら」
男「いや、馬鹿は僕さ。
大事な妻に、寂しい思いをさせてしまった」
竜「…!」
竜「…何をしていたんだ! 探したんだぞ!」
男「参った。
人間が女性を喜ばせる為のプレゼントはたくさんあったけど。
貰うには、お金っていうものが必要らしかったんだ」
竜「お金…」
男「ああ、働かないとそれは貰えないらしい。
宿屋っていう泊まるところがあるんだけどね、
そこの手伝いを一日したら、到着が遅れてしまったんだ」
竜「…言い訳などもういい! 私がどれだけ寂しかったと!」
男「ごめん。僕も急いだんだけど…」
竜「五月蝿い! もうお前なんて帰ってこなくていい!
どこへでも行ってしまえ!」
男「行かないよ」
竜「…」
男「泣いている妻を置いてどこかへ行くなんてできない」
竜「…」
男「寂しがらせてごめん。これからはずっと傍にいる」
竜「…ばか、ものめ、が…」
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