マイナージャンル「ドラゴン」

2/23
402人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 02:27:50.98 ID:3qmHaia70 竜の巣と言われる洞窟の中。 大きな竜が一匹と、小さな男の子が一人。 男「できた!」 竜「先程から…何を作っていたのだ?」 男「うん。竜さん、女の子なんでしょ?」 竜「ああ」 男「だからね! 角飾り作った!」 竜「…角飾り?」 男「うん。もっと可愛いの作ってあげたかったけど、 材料に使える者がなくて…やっぱり嬉しくないかな?」 竜「…いや、嬉しくなくはない」 男「嬉しい?」 竜「…なくはない」 男「んん…どっち?」 竜「…ありがとう」 男「うん!」 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 02:28:49.54 ID:3qmHaia70 竜「寂しくないか?」 男「え、何で?」 竜「此処には他に人もいない。寂しいだろう。 お前の望むものなど、何もないのだから…」 男「僕のほしいもの、ここにあるよ?」 竜「?」 男「竜さんがいる!」 竜「…」 竜「そうか、そうだな」 男「うん!」 竜「私にもお前がいる」 男「うん!」 竜「…ありがとう」 男「…? 何でお礼言うの? 変なの」 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 02:30:16.47 ID:3qmHaia70 竜「…どうした? 私の背中を見て」 男「竜さん、大きいよねえ。 背中のったら、どんな景色なんだろう?」 竜「のってみるか?」 男「え、いいの!?」 竜「かまわんよ」 男「んしょ、んしょ」 竜「(く、くすぐったいな…)だ、大丈夫、か?」 男「うん! 尻尾のぼるのも大変!」 竜「そ、そうか。無理はするなよ。怪我など、しないようにな」 男「うん!」 男「すっごいなー!」 竜「どうだ?」 男「すっごいよ! うんとね、すっごい!」 竜「何がすごいんだ?」 男「僕の背が高くなった!」 竜「…そうか。それは良かった」
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!