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69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 05:25:46.50 ID:3qmHaia70
男「竜、もうそろそろのようだ」
竜「何を言っている。明日も笑ってくれるのだろう」
男「愛する妻の頼みだ。聞いてやりたいが…すまない」
竜「ふざけるな…そんな事は許さない。
ずっとそばにいると約束しただろう」
男「今思えば、無責任な約束だ。
けれど、私もずっとそばにいたかった」
竜「ふざけるな…」
男「リボンももうぼろぼろだな。よくもったものだ…」
竜「…」
男「昔、私は竜に生まれたかったと言った」
竜「ああ…、私は人間に生まれたかったと言った」
男「でも、それは違うんだ」
竜「なにが、違う…。
私が人間なら、お前と同じ時間を生きることができた」
男「違うんだ」
竜「…」
男「君が竜でも、私は同じ時間を生きたと思っている。
君には少し短かったかもしれなかったがね」
竜「…短かった。みじか、すぎる…」
男「でも、私が人間で君が竜だから、私たちは出会えたんだ。
そうでなかったら、私はあの場で君に会えなかった」
竜「…」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/30(日) 05:26:39.62 ID:Wqku8JU80
(´;ω;`)
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