序章:憂鬱な毎日

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「…っ慶助」 何故か舞ちんが呼び捨てで悔しそうにそう呟く。 「何かな? 覗きが趣味の高須舞ちゃん」 そう笑いながら口を開く慶助君。 (二人の間に見える火花はなんですかー!?!?) と、私は心の中で格闘していた。 「真琉那っ、行こ」 「えっあっうん」 普段では《真琉那》って呼ばないくせに何故かその時はそう言って、私を引っ張って教室を出ようとした。 「ばいばい。まるちゃん」 そう言いながら、私に向かって手を振っている慶助君をみて、アタシも急いで手を降った。      
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